No. | 用語 | 対応英語 | 定義 |
A-01 | 減圧弁 | Pressure Reducing Valve |
〔バ〕通過する流体そのものの圧力エネルギにより、弁体の開度を変化させ、一次側圧力から所定の二次側圧力に減圧するバルブ |
A-02 | 直動式 | Direct Action Type |
〔バ〕二次側圧力の検出部そのものが直接弁体を作動させる操作部となる形式 |
A-03 | パイロット作動式 | Pilot Operated Type |
〔バ〕二次側圧力を検出して作動する直動式減圧弁をパイロット部として主弁体操作部の圧力を調整することにより、主弁体を作動させる形式 |
A-04 | 内部検出形 | Inter Senser Type |
〔バ〕二次側圧力を弁箱内から検出する形式 |
A-05 | 外部検出形 | Outer Senser Type |
〔バ〕二次側圧力を出口側配管内から検出する形式 |
A-06 | 一次側圧力 | Inlet Pressure |
〔バ〕弁箱の入口側圧力又は弁箱に近い入口配管内の圧力 |
A-07 | 二次側圧力 | Outlet Pressure |
〔バ〕弁箱の出口側圧力又は弁箱に近い出口配管内の圧力 |
A-08 | 差圧 | Differential Pressure |
〔バ〕一次側圧力と二次側圧力との圧力差 |
A-09 | 締切昇圧 | Lockup Pressure |
〔バ〕二次側のバルブを締め切ることによって、設定圧力から上昇する圧力 |
A-10 | オフセット | Offset Pressure |
〔バ〕一次側圧力を一定に保持した状態で、流量を最小調整可能流量又は流量ゼロから定格流量まで暫時増加させた場合、変化する二次側圧力と設定圧力との差 |
A-11 | 減圧比 | Reducing Rate |
〔バ〕一次側圧力と二次側圧力との比。一般的に最大減圧比で表示される。 |
A-12 | 流量特性 | Flow Characteristic |
〔バ〕一次側圧力を一定に保持したときの、二次側圧力の流量変化に対する圧力変化 |
A-13 | 圧力特性 | Pressure Characteristic |
〔バ〕一次側圧力を一定に保持し、二次側圧力設定した後、一次側圧力変化に対する二次側圧力の変化 |
A-14 | 定格流量 | Rated Flow Rate |
〔バ〕一次側圧力を一定とした場合、所定のオフセット内において保証し得る最大流量 |
A-15 | 最小調整可能流量 | Minimum Controlable Flow |
〔バ〕安定な流れの状態を維持することができる最小流量 |
A-16 | Cv値 | Cv Value |
〔バ〕弁の容量係数の1つで、任意のトラベル(弁開度)において、圧力差が1 lb/in2で通過する60°Fの水の1分間当りの流量をUS gal/minで表した値。通常単位を付けない。 |
A-17 | 弁座漏れ量 | Seat Leakage Volume |
〔バ〕所定の液圧又は気圧を加えたとき弁座部から漏れる量。 |
No. | 用語 | 対応英語 | 定義 |
B-01 | 安全弁 | Safety Valve |
〔バ〕バルブの入口側の圧力が上昇して予め定められた圧力になったとき自動的に作動し、弁体が開き、流体(気体)を排出し、圧力が所定の値に降下すれば再び弁体が閉じる機能を持つバルブ。備考 蒸気・ガスなどの気体に用いるものを安全弁という。 |
B-02 | 安全逃し弁 | Safety Relief Valve |
〔バ〕バルブの入口側の圧力が上昇して予め定められた圧力になったとき自動的に作動し、弁体が開き、流体(気体又は液体)を排出し、圧力が所定の値に降下すれば再び弁体が閉じる機能を持つバルブ。備考 気体又は液体に用いるものを安全逃し弁という。 |
B-03 | 逃し弁 | Relief Valve |
〔バ〕バルブの入口側の圧力が上昇して予め定められた圧力になったとき自動的に作動し、弁体が開き、流体(液体)を排出し、圧力が所定の値に降下すれば再び弁体が閉じる機能を持つバルブ。備考 水・油などの液体に用いるものを逃し弁という。 |
B-04 | 全量式 | Full Bore Type |
〔バ〕弁座流路面積が弁体と弁座との当り面より下部におけるノズルののど部の面積より十分大きなものとなるようなリフトが得られる構造の形式。 |
B-05 | 揚程式 | Lift Type |
〔バ〕リフトが弁座口の径の1/40以上1/4未満で、弁体が開いたときの流路面積が最小となる構造の形式。 |
B-06 | リフト | Lift |
〔バ〕閉弁位置から、安全弁吹出し中の開弁位置までの弁体の軸方向の移動量。 |
B-07 | 定格リフト | Rated Lift |
〔バ〕公称吹出し量が得られる設計上のリフト。 |
B-08 | 弁座口の径 | Seat Diameter |
〔バ〕弁体と弁座との当り面の内径。 |
B-09 | のど部の径 | Throat Diameter |
〔バ〕流体取入口から弁座面に至るノズルの最狭部分の内径 |
B-10 | のど部の面積 | Throat Area |
〔バ〕のど部の径による流路面積。 |
B-11 | 設定圧力 | Set Pressure |
〔バ〕設計上定めた吹出し圧力又は吹始め圧力。 |
B-12 | 吹始め圧力 | Stert to Discharge Pressure |
〔バ〕入口側の圧力が増加して、出口側で流体の微量な流出が検知されるときの入口側の圧力。この場合の微量な流出とは目視、聴音、石鹸水などによって検知されるときの流出であって、弁座漏れによる流出ではない。 |
B-13 | 吹出し圧力 | Opening Pressure |
〔バ〕安全弁がポッピング作動するときの入口側の圧力。備考 ポッピング作動(Popping)とは、安全弁のリフトが瞬間的に増大し、内部の流体を吹き出す作用。 |
B-14 | 前漏れ | Simmer |
〔バ〕蒸気・ガス用ガスでポッピング作動する前に目視又は聴音で確認できる程度の流出が起こっている現象。 |
B-15 | 吹止り圧力 | Closing Pressure |
〔バ〕入口側の圧力が減少して、弁体が弁座と再着座するとき、即ちリフトがゼロとなったときの入口側の圧力。 |
B-16 | 吹下り | Blowdown |
〔バ〕吹出し圧力と吹止り圧力との差、又は吹始め圧力と吹止り圧力との差。 |
B-17 | 超過圧力 | Over Pressure |
〔バ〕安全弁の設定圧力を超えて増加する圧力。 |
B-18 | 背圧 | Back Pressure |
〔バ〕安全弁の出口側圧力で、累積背圧と既存背圧の二つがある。 |
B-19 | 吹出し量 | Discharge Capacity |
〔バ〕安全弁が吹出し、規定の圧力で吹出しを継続しているときにおける単位時間当りの流体吹出し量。 |
No. | 用語 | 対応英語 | 定義 |
C-01 | 蒸気トラップ | Steam Trap |
〔バ〕蒸気機器、配管などに用いられるトラップ。 |
C-02 | メカニカルトラップ | Mechanical Trap |
〔バ〕弁箱内のドレンの水位が変動することにより、バルブが開閉作動する蒸気トラップ。ボールフロート式とバケット式がある。 |
C-03 | サーモスタチックトラップ | Thermo-static Trap |
〔バ〕ドレンの温度によって作動する蒸気トラップ。蒸気圧式、バイメタル式、液体膨張式、固体膨張式がある。 |
C-04 | サーモダイナミックトラップ | Thermo-dynamic Trap |
〔バ〕流体の力学的特性によって作動する蒸気トラップ。ディスク式、インパルス式、ラビリンス式、オリフィス式がある。 |
C-05 | ボールフロート式トラップ | Ball Float Trap |
〔バ〕ドレンの水位をボールフロートと呼ばれる密閉フロートによって検出し、ボールフロートの浮力でバルブを開閉する構造のトラップ。機構上、レバーフロート式とレバーなしフロート式に分けられる。一般に補助の空気抜き弁を組み合わせて用いる。 |
C-06 | バケット式トラップ | Bucket Trap |
〔バ〕ドレンの水位をバケットと呼ばれる開放フロートによって検出しバケットに作用する浮力でバルブを開閉する構造のメカニカルトラップ。機構上、上向きバケット式と下向きバケット式に分けられる。 |
C-07 | ディスク式トラップ | Disc Trap |
〔バ〕ドレンと蒸気の熱力学特性と流体力学特性の違いによって作動するサーモダイナミックトラップ。 |
C-08 | バイメタル式トラップ | Bimetallic Trap |
〔バ〕温度変化によるバイメタルの伸縮によってバルブを開閉するサーモスタチックトラップ。 |
C-09 | ベローズ式トラップ | Bellows Trap |
〔バ〕温度変化によるベローズの伸縮によってバルブを開閉するサーモスタチックトラップ。 |
C-10 | 液体膨張式又は 固体膨張式トラップ | Liquid or Solid Expansion Trap |
〔バ〕温度変化による感熱部品の伸縮によってバルブを開閉するサーモスタチックトラップ。感熱部品の種類によってサーモワックス式、メンブレン式などがある。 |
C-11 | 排出量 | Capacity |
〔バ〕トラップの使用圧力の範囲内で一次側圧力を指定圧力として、ドレンを大気に連続排出する場合の1時間当りの排出量。 |
C-12 | ドレン発生量 | Condensate Road |
〔バ〕蒸気配管又は蒸気使用機器から発生するドレン量。 |
C-13 | 空気障害 | Air Binding |
〔バ〕トラップの一次側又はトラップ内に存在する空気がドレンの流出を阻害している状態。 |
C-14 | 蒸気障害 | Steam Locking |
〔バ〕トラップの一次側又はトラップ内に存在する蒸気がトラップを閉弁させ、作動させない状態。 |
C-15 | 吹放し | Steam Blowing |
〔バ〕弁が連続して開弁状態にある不良の状態。 |
C-16 | 空打ち | Chattering |
〔バ〕弁体が繰返し弁座をたたく不安定な状態。 |
C-17 | 閉塞 | Blocking Up |
〔バ〕弁が連続して閉弁状態にある不良の状態。 |
C-18 | 蒸気損失 | Steam Loss |
〔バ〕吹き放し、蒸気漏れ、空打ちなどにより漏洩する損失蒸気 |
C-19 | ドレン | Condensate |
〔バ〕蒸気管系の蒸気が復水したもの。 |
C-20 | 生蒸気 | Live Steam |
〔バ〕ボイラから発生したまだ使用していない蒸気。 |
C-21 | 再蒸発蒸気 | Flash Steam |
〔バ〕高圧域のドレンが低圧域に排出したとき、再蒸発によって発生する蒸気。 |
No. | 用語 | 対応英語 | 定義 |
D-01 | 調節弁 | Control Valve |
〔JIS〕調節部の信号を受け、バルブの作動に必要な動力を補助動力源から受けるバルブの総称。 |
D-02 | 調整弁 | Regulating Valve |
〔JIS〕バルブの作動に必要な動力を検出部を通して制御対象から受けるバルブの総称。 |
D-03 | 背圧弁 | Back Pressure Regulating Valve |
〔JIS〕一次側の流体圧力を、ある一定圧力に保持するため、一次側の圧力の変化に応じ流体を放出する調整弁。 |
D-04 | 差圧弁 | Differential Pressure Regulating Valve |
〔JIS〕一次側と二次側圧力又はそれぞれの圧力と系の異なる圧力との差を、ある値に保持する調整弁。 |
D-05 | 温度調整弁 | Temperature Regulating Valve |
〔JIS〕温度を検出する機構によって、熱媒又は冷媒流体を調整し、温度を一定に保持する調整弁。 |
D-06 | 逆止め弁 | Check valve |
〔JIS〕弁体が流体の背圧によって逆流を防止するように作動するバルブの総称。ぎゃくどめべんと読む。 |
D-07 | 放熱器弁 | Radiator Valve |
〔JIS〕暖房用放熱器に取り付けて用い、流量を加減する手動式のバルブ。蒸気用と温水用がある。 |
D-08 | バキュームブレーカ | Vacuum Breaker |
〔JIS〕給水・給湯系統において負圧が生じた場合、衛生器具、水受け容器中に吹き出した水・湯又は使用した水・湯が逆サイフォン作用によって逆流するのを防止するために、負圧部分へ自動的に空気を導入する機能を持つバルブ又は機器。 |
D-09 | 伸縮管継手 | Expansion Joint |
温度や地盤沈下等によって生じた配管の変位を吸収する管継手。しんしゅくくだつぎてと読む。構造上、大きく分けてベローズ形、スリーブ形、ボール形があり、それぞれ吸収できる変位の形態が異なる。 |